仮想プレートベンディング¶
プレートを画面上で骨の形に沿って曲げます。3Dプリンタは不要です。
所要時間の目安: 15分
解説動画(未収録)
ここに YouTube の埋め込みが入ります
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なぜ仮想で曲げるのか¶
従来報告されている方法は、次の手順を踏みます。
graph LR
A[CT] --> B[3Dモデル]
B --> C[3Dプリント]
C --> D[実物プレートを模型上で曲げる]
D --> E[滅菌]
この方法には、術中出血量の減少などの報告がありますが、3Dプリンタと滅菌工程が必要です。
仮想ベンディングでは、この2つを省けます。
graph LR
A[CT] --> B[3Dモデル]
B --> C[画面上で仮想ベンディング]
C --> D[曲げ形状を確認・出力]
何が分かるのか
- プレートが骨から浮く箇所
- 曲げが必要な位置と方向
- スクリュー孔が適切な位置に来るか
- どのプレート長を選べばよいか
手順¶
1. 骨モデルと基準線を用意する¶
前の章で作った骨モデルを表示します。 プレートを沿わせたい経路に、Markups の曲線(Open Curve)で線を引きます。
点は少なめに
制御点を打ちすぎると、曲線が波打ってプレートも波打ちます。 長管骨なら4〜6点程度から始め、足りなければ足してください。
2. プレートモデルを読み込む¶
プレートの STL を読み込みます。
メーカー提供データの取り扱い
メーカーから提供された STL は第三者の知的財産です。 リポジトリに同梱したり、Web で再配布したりしないでください。 利用者が各自で入手し、ローカルに配置する形にします。
3. 曲線に沿って曲げる¶
PSI2 の プレートベンド タブで、以下を指定します。
| パラメータ | 意味 |
|---|---|
| 細分化 | メッシュを細かく割る。歪みを抑える |
| ロール | 長軸まわりの向き(プレートの表裏・傾き) |
| 長さ保持 | 曲げても全長が変わらないようにする |
| 骨に当てる | 骨表面へ外向きに投影し、埋没を解消する |
メッシュが分離しない仕組み
プレートを1枚のまま曲げるため、メッシュを切断しません。 ねじれは回転最小フレームで抑え、細長い三角形の歪みは細分化で抑制しています。
4. 埋没していないか確認する¶
「骨に当てる」 を有効にすると、プレートが骨に食い込んでいる部分が 外向きに押し出され、骨表面に接するようになります。
プレートが骨を貫通して見えるとき
- 「骨に当てる」が無効になっていないか確認
- 曲線が骨の内部を通っていないか確認(表面より少し外側に引く)
- 骨モデルに穴が開いていると投影が失敗します。
SurfaceWrapSolidifyで穴を埋めてから再試行してください
5. 結果を書き出す¶
曲げた後の形状を STL として保存できます。 術中に実物を曲げる際の参照形状として使えます。
臨床での使い方¶
確認は必ず実物で
仮想ベンディングは計画の補助です。 実際の固定材の適合は、術中に必ず直視下で確認してください。 本ソフトウェアは疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。
関連¶
- 骨のセグメンテーション — この手順の前提
- つまずきポイント集 — うまくいかないとき